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ラブレター

細貝萌は、私を捨てた男だ。
けれどかつて恋をしてしまっていたので、どこか遠くで落ちこぼれたとして、この心が晴れることはないのだ。

移籍会見の動画を、おそらく初めて視聴した。いや、二回目だ。その時何を思ったのか、うまく思い出せない。


私がお前に捧げた心が、報われることはもうないのだろう。もうお前は私のために生きてはならない。もうお前の力にはなれない。
けれど、たとえお前が歴史に名を残せなくても、私の記憶はなくならない。

ずっと好きだったきみの姿ばかりが瞼の裏に浮かぶ。
胸が張り裂けそうで息もできぬほど泣いて、
幾つかの失恋ソングを聴いた。

いつか、許そう。今はまだ叶わないけれど。きみの笑顔に誓おう。

いつか、私を忘れる頃、知ってください。私はお前を愛していたよ。

さよなら!
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今日の日の夜明け(前後編)

今日(前編)いわく一昨日と11月16日のゲーム

この歌を聴いて涙したのは初めてだ。清尾淳さんの記事を読み出して、ふとメロディ思い浮かんだ。そして歌詞が頭に流れ込む。
記事をひとまず置いて、文明の利器を叩かずにいられなかった。

Weps うち明け話 #253 時代はめぐる、上を向いて

時代 中島みゆき 歌詞情報 - goo 音楽


私はロマンチストで、感傷主義者である。
徳永英明のカバーした夢見るような声が心地良いのだ。
3小節と立たないうちに涙があふれ出た。
遠い昔から耳に馴染んだ名曲の意味を、「大人」になってから知るという経験もまた初めてのことだった。

(未完)


今日(後編)昨日の未来と、明日の過去

私はここ数年「なにやってんだろ……」と思うことがたびたびあって、悔しむ日々を送ったりしていた。調子を崩して以降どれだけ成長したというのか。変わりたいと思い続けて、変われてなんかいないだろう?

しかしどんなに暗いどん底の年にも、いつも部屋のカレンダーでは浦和レッズの選手がボールを蹴っていました。まあめくったりめくらなかったりですけど。ぼさぼさの頭と流行おくれの服を着てそれでもたびたびスタジアムへ通いました。

未来はどうでしょう? ほら、ごらんよ、先が見えないでしょう。お先真っ暗って言うんです。どっちを向いたら良いかもわからないで未だに立ち尽くしている。それでも手帳の12月25日に、赤いペンをとって予定を書き加える。……いやいやデートじゃありませんよ。この歳になってパートナーもいないんですから。

今日の今日までそうやって、浦和レッズと共に生きてきた。「私」を「浦和」に置き換えてみると、そんな言い方もできるかしらと思っていただけるんじゃないでしょうか。過去を振り返り、また、未来を探って暮らしている。

「俺たちの」「俺たちと」「We are」数え切れないくらい延々と何分間も90分を超えても総計すると何日分に値するんだろうか「私たちはあなたのために歌い続けて」きた。俺たちこそが浦和レッズだ。そして私もその一員だ。全てのサポーターの共有する感覚だ。(ある視点において、)クラブを自己と同化させていると言える。

そこをそこに代入すると私イコール浦和レッズという解に至る。

さて冒頭のコラムに戻る。こちらTwitterで夜中にpostしたもの。
清尾さんの文章はある意味において歴史そのものだと思います。語られなければ歴史は消えてしまう。でも、クラブが続く限り、いや仮に数十年の未来に消滅することがあったとしても、浦和のことを誰も覚えてないなんてことは起こり得ない。絶対に。(後略)

だってそうでしょう。私が忘れてしまった一つのゴールを6万人のうちどこかできっと思い出している人がいる。私が出会うより前に浦和を去った選手のレプリカは今日になっても必ず誰かのタンスの中に仕舞ってある。

誰も浦和を忘れない。
私はあの日紙吹雪を巻き上げては浴びた世界で一番嬉しい負け試合を忘れない。あの朝きっと1年で昇格するって夢枕に見たんだと父に語ったその面映さを忘れない。
誰も浦和を忘れない。
浦和の一員である私は確かにそこに在り、例えばあなたとハイタッチを交わしていた。

私はあの場所にいた。それは仮に自身の記憶が薄れたって、浦和の歴史が証明してくれる。
私はここにいる。
私はあの場所へ行きたい。独りで描いた夢物語じゃなくて、「俺たち」の願いだ。
私はずっとこうやって、今の私がそうであるように、浦和レッズと共に生き続けたい。

今日、昨日の未来と、明日の過去。
今日は昨日から見たら明日……という訓示とは言葉の意味がいささか異なる。
未来と過去を抱えて私(たち)は今日を歩んでいる。証明に基づく確固たる「存在の肯定」だ。
己がかつて何者であったかを認識し、己がどこへ進みたいのか知ったのだ。
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2009第25節 VS モンテディオ山形

2009年9月13日(日)15:05キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ4-1(前半2-1)モンテディオ山形
得点者:4分セルヒオ、21分ポンテ(PK)、25分古橋(山形)、75分細貝、86分オウンゴール
入場者数:41,500人

バイトから帰った私はソファに寝転がり猫と戯れつつパピコを吸っていた。
眠りにつくか眼を開けているか迷ううち、19時になってテレ玉の録画放送が始まる。
また負けてしまうのかもしれなかった。

父が帰ってくる。埼スタから、のらりくらりと自転車で。ビールでお腹を膨らませて。
結果は教えてくれない。
闘莉王のチャントを口ずさみながら犬と散歩に出かけてしまった。
悪くなかったのかもしれないと予感したけれど――本当のところはわかっていなかった。

エスクデロが二試合連続ゴールを決める。久々の……8試合振りの先制。
原口は素晴らしい。躍動感のあるドリブル。仕掛けると決めたらやる。
交代も効いた。
梅崎のボールを追う姿勢はぐっとくる。
ハイライトで見た細貝の表情が格好良すぎる。

そして、達也の復帰!
嬉しさがこみ上げる。「待ちに待った復帰」の瞬間は、何度味わっても。いや嘘です。
少しずつでいい。おかえりなさい!

テレビ画面に映った「勝利よ永遠に」というゲート旗が気に入ったけれど、
かんがみるに、勝利は永遠ではなかった。
しかし永遠に訪れないものでもなかった。

勝つ前と勝ったあとでは気分が変わってる。

(今日の日に、ありがとう。連敗に、さようなら)
おめでとう!