細貝萌は、私を捨てた男だ。
けれどかつて恋をしてしまっていたので、どこか遠くで落ちこぼれたとして、この心が晴れることはないのだ。
移籍会見の動画を、おそらく初めて視聴した。いや、二回目だ。その時何を思ったのか、うまく思い出せない。
私がお前に捧げた心が、報われることはもうないのだろう。もうお前は私のために生きてはならない。もうお前の力にはなれない。
けれど、たとえお前が歴史に名を残せなくても、私の記憶はなくならない。
ずっと好きだったきみの姿ばかりが瞼の裏に浮かぶ。
胸が張り裂けそうで息もできぬほど泣いて、
幾つかの失恋ソングを聴いた。
いつか、許そう。今はまだ叶わないけれど。きみの笑顔に誓おう。
いつか、私を忘れる頃、知ってください。私はお前を愛していたよ。
さよなら!
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